先日、”鉄腕アトム”のことを
なんやかんやと、褒め称えさせてもらったのですが、
たまには、こういうのはどうでしょう?
題して、
アトムに出てきたロボットたちの中で最強は誰だ!結構本気で検証してるので、かなり長いが、本でも読むつもりで、是非読んでいただきたい!
愛すべきアトムに登場する個性豊かなロボットたちの解説も詳しく書いているので、
永久保存版ですよ、マジで。
さて、アトムに出てきたロボットと一口に言っても、
たくさん存在するわけで、地球外の異星人が造ったものまで出てくる。
そこで、地球人が作ったロボットに限らせてもらい、エントリーさせてもらう。
なぜなら、異星人が造った、魔神ガロンは、アトム曰く
”だめだ、ぼくの計算ではこいつの力は無限大だ。”地球の大気成分を変えようとするわ、重力も変えれるわ、(どういう原理なんやろう?)
水爆ミサイルを一瞬で蒸発させるわ、無茶苦茶です。
"ゾロモンの宝石の巻”に出てくる異星人が造ったロボットも、体は伸縮自在やわ、
透明になるわ、反則技の連発なので、地球人が造ったものに限らせてもらいます。
もう1つ、コミック版に限らせてもらいます。 アニメは全部見てないし、3つもアニメシリーズがあって、それぞれ違う設定になっている。
訳がわからんようになるので、原作である漫画の登場キャラクターの中で優れたものを、
私が、吟味に吟味を重ねたうえでエントリーさせていただく。
悩みぬいた結果、以下の
”アトム作品中の最強ロボット”候補者があがった。
エントリー1番
”アトム” さぁ、当然一番エントリーは我等が科学の子、マイティ・アトムです!
生みの親は天馬博士、育ての親はお茶の水博士。2003年4月7日生まれ。
10万馬力(のちに天馬博士が”プルートゥ”に対抗するために100万馬力にチューンアップ)、
ジェットで空を飛び、人間の心の善悪を見分け、60ヶ国語を自由にあやつる、
聴力は人間の1000倍(調整可能)、眼はサ-チライトになり、
お尻には2連装マシンガン(口径は不明だがとても強力)以上の
7つの力と、世界でトップクラスの性能を誇る優秀な電子脳をもつ。
電子脳の優秀さで、人間に近い”感情"をもつ。性格は正義感が強く、素直、やさしく、
天然。
見た目が少年型ロボットなので、精神構造も子供。結構単純だったりする。
だが、ロボット相手の戦闘になると徹底的に相手を破壊する
恐怖のデストロイヤーである。
自分の力に自信があるのか、売られたケンカは結構すぐ買う。戦闘能力は、ズバ抜けて高く、
今回エントリーしてるようなロボット以外は、戦いだしたらだいたい2~3コマの命である。
が、性根はやはり優しいので、敵でも改心したらすぐ和解して友達になったり、敵であってもロボット同士壊し合うのを嘆いたりする。……やはり愛すべきアトムです!
エントリー2番
”プルートゥ” チョチ・チョチ・アババ3世という、国を追放された王が雇った、アブーラ博士が造った、
100万馬力の自称
”地上最大のロボット”、世界で最も優れた7人のロボット
(注1)を倒すために造られた。身長推定7~8メートル。無愛想で無口。正々堂々とはしている。
武器は100万馬力のパワー、大きな2本の角と、そこから出る磁力線と電撃。電撃は手のひらからも出せるようだ。バリアーも張れる。でかい割には動きは鈍くなく、
戦いの時も冷静沈着で、見た目と違い、力技のみのタイプではないので始末が悪い。
飛ぶときは手を真一文字にして高速回転し、竜巻のようになって飛ぶ。
飛んでる時は手が使えないのが弱点。(この弱点を見抜いたのはギリシャの”ヘラクレス”。)
悪役のクセに、対決していたアトムが深海に沈んでしまい(100万馬力にした為、電子脳が暴走して狂って自分で岩に突っ込んでしまう。)狼狽してウランちゃんに謝りに行ったり、なかなか決闘に応じないアトムをおびき出すために、チョチ・チョチ・アババ3世の悪巧みで人質になった、お茶の水博士を心配するアトムに「彼の安全は俺が保障する、俺はロボットとだけ戦うために造られたのだ。」と、男らしいことを言ったり、アトムとの最後の決闘中、火山が噴火しそうになったとき、アトムと協力して火口に岩を積んだりと、
結構いい人(ロボット)の面もある。ウランちゃんのことが好き。
単行本では、ゴジ博士が造った200万馬力のロボット”ボラー”と一騎打ちの末、自爆する。
(地上最大のロボットの巻)
(注1)日本の
”アトム”、スコットランドの
”ノース2号”、スイスの山案内ロボット
”モンブラン”、
トルコのロボット力士
”ブランドー”、ドイツのロボット刑事
”ゲジヒト”、
オーストラリアの
”エプシロン”(エントリー3番)、ギリシャの
”ヘラクレス” あとで紹介するロボットたちも負けず劣らずの高性能だが、この物語の時点では、まだ生まれて(製造されて)無かったと思われる。
エントリー3番
”エプシロン” オーストラリアで保父さんをやっている心優しきロボット。
マントを着てる。スマートな体型。首から下は仮面ライダーっぽい。
保父さんのクセに空は飛ぶし、頭に生えているアンテナのような一本角から稲妻を放つ。
何万馬力という記述はないが、アトムに出てくる他のロボットたちが原子力エネルギーで駆動しているのに対し、作品中唯一登場する
”光子力ロボット”、太陽の光がある限りエネルギー切れがないらしい。プルートゥをして、
”すごい力だ”、”一番手強いかもしれん。”といわしめたツワモノ。
また、かなり素早く、対峙した時にプルートゥがその動きを捉えられなかった。
ただ、戦いが嫌いらしく、プルートゥから来た挑戦状を見て恐れを抱き、同じく挑戦状の来た、ギリシャの40万馬力のロボット
”ヘラクレス”に共闘を持ちかけたり(”ヘラクレス”が高潔な”武人”(武ロボット)なので、協力して戦ったから勝ったなどと言われたら嫌だと断られて断念、”ヘラクレス”はソロでも結構いい勝負をしてたので、組んだらきっと勝てただろう。)、深海にプルートゥを沈めてしまう(戦わずして)作戦を取ったりと、なかなか
老獪な策士の面もある(が、この作戦は卑怯だと思ったらしく、途中で断念する)。子供たちにたいへん慕われている。
闇夜にプルートゥに襲われるも、(エプシロンが光子力ロボットと知り、パワーダウンする夜に襲撃する。)善戦するが、自分の教え子をかばっているときに、プルートゥの磁力線の餌食になってしまい、爆死。(地上最大のロボットの巻)
エントリー4番
”ボックス” お茶の水博士が未知の敵
”ロボイド”の調査のために各国から呼んだ4人のロボット諜報部員のうちの一人。(他の3人は、シラノ警部、ザイルA、ドップ00で、それぞれ個性と特技があって強力なロボット。紹介したくてたまらないが、とてつもなく長くなるのでので涙を呑んでやめとく。)
イギリスのスコットランドヤード所属。その仲でも一番の腕利きらしい。性格は紳士的で温厚。
身長は普通の人間ぐらい。普段はスーツを着てる。服を脱いだら結構戦闘用っぽくてカッコいい。
ロケット状に変形して空も飛べる。4人はアトムと協力して”ロボイド”の調査に当たる。
ボックスは、この4人の中でも一番の知性派で作品中でもキレ者ぶりを発揮する。
彼も何万馬力という記述はないが、シラノ警部が言うには
"ロボイド"たち〈最初に遭遇したのは5人。ロボイド1~5、この上にもう一人隊長というのがいる、名前はない。)は、推定30万馬力らしいので、互角に渡り合ってた彼らは30万馬力ぐらいと思われる。この時のアトムは100万馬力。仲間の3人は、残念ながら激戦の末、破壊されてしまうが、(当然ロボイド側にも被害は出るのだが。)
彼は唯一生き残り、ロボイドのアジトにてアトムと共に最終決戦をすることになる。特筆すべきは彼の生涯(ロボットに生涯というのもなんやが)で、
1度づつしか使えない、3つの能力である。
1.体全体が発光し、2000℃の高熱を発する。 ロボイドがあやつる、巨大ロボットミミズ十数匹[推定10㍍位]を一瞬で壊滅させた。
2.目玉が隠しミサイル(なぜに目玉?)になる。 アトムですら苦戦した”ロボイド1号”を一撃で粉砕したので、かなりの威力と思われる。
3.ロケット状に変形、高速回転しながら体当たり、自爆する(と思われる。) と思われる。と書いたのは、ボックス自身が3つ目を使うと死ぬ、とアトムに話していたが、作品中で変形し、高速回転を始めたとこで、対峙していた”ロボイドの隊長”の銛(モリ)にやられてしまうため。結局最後までまで見れなかったから。ちなみにこの銛は、惑星の一つや二つ破壊するだけのエネルギーを持っているらしく、振りかざしただけでアジトが壊れ始めるという物騒なものである。ボックスがやられるのも無理はない。アトムは後ほど、隊長が銛を持ってないときに戦ったので勝てた。
(ロボイドの巻)
エントリー5番
”青騎士” 本名”ブルー・ボン”、ロッス博士が造ったロボットの兄弟の長男。
妹に”マリア”、弟に”トント”がいる。ロボットのことを奴隷としか思ってない
”ブルグ伯爵”に
”マリア”と”トント”を無残に破壊され、それをきっかけに、ロボットの、ロボットによる、ロボットのための自由国家
”ロボタニア”建国のために、タカ派の人間たち(ここで言うタカ派はロボットを人間の奴隷と思って、いい扱いをしていない人間たちのこと。)と、最後は仲間を集めて戦争までやってしまう
作品中№1の過激派ロボット。(人間が憎くてしょうがない。)
見た目は、西洋の騎士風で馬にまたがり(馬も当然ロボット)凛としてて、かなりカッコいい。光線や熱線、ミサイルなどの飛び道具は一切持ち合わせてなく、槍一本で戦う、
なかなかの硬派。肝心の強さだが、フランス科学省が造った、50万馬力の対青騎士用ロボット
”白騎士”(これもなかなかカッコいい)に圧勝したり、100万馬力のアトムと互角だったりするので、相当強い。
しかし、その強さは、
特殊な槍(本人が特殊だと言ってた、何が特殊なのかは、はっきりと書いてない。)と、
防御力の高い鎧と盾に依存するところが大きいような気がする。
彼は基本的に非常に性能の良いロボットなのだが、鎧を脱いだときの見た目は、普通の男前である。馬もかなり高性能、そのおかげもある。(飛べるし、口から電撃を出す。)
前出の”プルートゥ”や”ボックス”ほど見るからに戦闘用ロボットという感じではない。彼の強さの要因として、もう1つが、
”絶対負けられない”という精神力(精神力というか…人間を憎むあまりに生じた、ロボットとしては稀有な処理能力、バグとでも言おうか。)が大きいことも忘れてはならない。
鎧を脱ぐと非常に脆く、作品中でも鎧を脱ぎ、お茶の水博士に自分の正体と生い立ち、なぜ人間を憎むのかを語っているときに、”ブルグ伯爵”が背後から投じた槍に貫かれ、当たり所が悪かったのか(燃料系か動力系か?)木っ端微塵になってしまう。…強いんだけど、最期はなんか脆くて気の毒。連載物なのでページの都合だろうか?(青騎士の巻)
エントリー6番
”ボラー” 前出の”プルートゥ”に対抗し、ゴジ博士が造った
200万馬力のロボット。
プルートゥよりさらに2廻りほど巨大で、ルックスは海坊主っぽい。相当電子脳の性能は低いらしく、
”ボラーーー”、”ウッウッウッウッ”としか言わない。
はっきり言って木偶の坊である、
が、
さすが200万馬力。破壊力は抜群で、”プルートゥ”ですら、一撃のチョップだけで角を折られてしまい、そのあと”ボディ・スラム”で投げ捨てられ、両足を引きちぎられて踏んづけられて、身動きができなくなってしまう。まさに身体能力だけで戦う、闘士型のロボット。
唯一の特殊能力(?)が
”でかい声”。
『ボラ~~~!!』、と叫ぶだけで、宮殿の内壁がブルブルと揺れて崩れる。(最初の登場シーンだけしか使ってない・・・確かにホントにそうなったら焦るやろうけど、だからなんやねんって感じ。)
200万馬力なんて高出力ロボットは、アトムの作品中でも、この”ボラー”が最高である。その下は、
”プルートゥ”、改造後の”アトム”、”カラブス(注2)”の100万馬力が最高数値なんで、
かなり突出していると言える。しかし、パワーにばかり目がいったのか、体の強度がもう1つなようで、プルートゥを踏んづけてる時、救援に来たアトムの
”トペ・スイシーダ(注3)風アタック”(私が勝手に命名)に、どてっぱらに穴をあけられて、それと同時にプルートゥの自爆により、粉々になってしまう。強いんだか弱いんだか・・・
間違いなくパワーはぶっちぎりで一番やろうけど。
(地上最大のロボットの巻)
(注2)エントリーしてません、なぜなら”兵器”に分類される人間が操縦するタイプのロボットなので。見た目はなかなかのインパクトですが、運転席があるから駄目。(一億年前の犯罪の巻)
(注3)プロレスの代表的な空中殺法の一つ。助走をつけ、体を真一文字にピーンと伸ばし、ロープとロープの間から(ザ・グレート・サスケ岩手県議会議員などはトップロープの上を)飛んで、場外の相手めがけてぶち当たる。藤波辰彌さんがやると”ドラゴン・ロケット”に呼び名が変わる。NOAHの三沢光晴さんがやると肘からなので、”エルボー・スイシーダ”。日本での始めての使い手は百田光雄さん(かの力道山先生のご子息。現在はNOAH所属)らしい。
エントリー7番
”グロテスク1号” 手塚先生が手抜きか、ギャグでしかデザインしたとしか思えない、
(・・・すいません、でも誉めてるんです)、
超”素っ頓狂(スットンキョウ)”な外見のロボット、
見た目のインパクトは作品中随一にして怪異。(名前も適当としか思えないが・・・)
身長約2メートル。体は台形でド短足、頭から長く、先に行くほど太くなる異常に長い手が生えてて、見た目は変なだけでちっとも強そうじゃない。”ボラー”よりさらに単純なようで、声も出さない。
”ブーン、ブーン”と機械音を発するだけで、人やロボットと会話する機能は無いようだ。
ゴルゴニア連邦(架空の国)の独裁者”ヒトリーン首相”が造らせた。一応最新型らしい。
警備用らしく、首相の基地の中をただ無言で徘徊し、侵入者を排除するように命令されているようだ。これだけの記述だと、ただの変なロボットであるが・・・・
実は彼には恐ろしい特殊能力がある、”手”である。その手に掴んだ鉄アレイをも一瞬で粉々にし(ホントに粉にしてしまう)、”原子銃”(なんだか判らんがすごい銃なんやろう、絵では光線銃の様に描かれているが。これですら跳ね返す、とゴルゴニア連邦の軍人が自慢していた。)をも跳ね返す。どういう原理かは分からないが、
なにせ、
ふれたものを粉にしてしまう恐ろしい"手"である。まさに一撃必殺で、
アトムと互角に戦った
”プラチナ”(最初は敵と勘違いして戦うが、すぐに味方と判明した。アトムよりちょっと大人の外見、衣装はマタギ風。性格は陽気で優しい。)という世界にも名が轟いてるロボットも、人質になった”お茶の水博士”救出のために、(しかし、よく人質になる人や。)善戦するが、
つかまったら一瞬で粉になってしまった。プラチナの敵討ちとばかりに襲いかかってきたアトムに、残念ながら腕をちぎられ、パンチを散々ぶち込まれ、スクラップにされてしまう。
”プラチナ”がやられるとこを見てなかったら、アトムも危なかったかも知れない。
(幽霊製造機の巻)
エントリーは以上。
さて、他にも優れたロボットは数多く登場するが、
何度も漫画のアトムを熟読した私が印象に残ってて、
かつ強力なものををエントリーさせてもらった。
エントリーは、こんなもんで正解だと自負しております。
では検証に入ろう。
上記の説明で、そろぞれを一言であらわせば、
大型高出力パワー型は
”ボラー”、”プルートゥ”、(アトムはパワーはあるが小型なので、ウェイト差も考慮してこのタイプに入れない。)
特殊能力型は
”ボックス”、”グロテスク1号”、
”青騎士”は装備充実型である。
高機動力型(要はすばやいタイプ)は、
”アトム”、”エプシロン”、になる。
消去法でいこう。
・・・残念ながら
”青騎士”が最初の脱落者である。
なぜなら、やはり”素手”では戦えないのと、そもそも戦闘用でないところがマイナスポイント、
体が特殊ゴムのような、やわらかい素材というのもまずい。フル装備なら、一番強いかもしれないが。他のロボットが生まれた(製造された状態)で戦えるのに対し、槍と鎧が無ければいけないのでは・・・。かなり好きなキャラクターなんやが、仕方ない。
次の脱落者は
”ボラー”と、
”グロテスク1号”になる。
2人とも一撃必殺の”三振の多いホームラン・バッター”タイプ。先に一発入れたら必ず勝てるのだろうが、”アトム”以下のほかのロボットの”スピード”に翻弄されるのは必至で、彼らが勝つには”闇討ち"、”不意打ち”でないと、難しいだろう。
また、この2人は
”木偶の坊”キャラなので電子脳の性能が低いので、戦術的な問題もあるだろうし(ただ、”ボラー”のほうが多少ましなような気がするが…やっぱどっちも似たり寄ったりのような気がする。)やはり脱落せざるを得ない。どちらも私の好きな
”偏ったタイプ”なんで、これも残念。
さて、ここからが難しい。 というのは、
”ボラー”を脱落させたことで、彼に敗れた
”プルートゥ”、また、
”プルートゥ”に敗れた
”エプシロン”も脱落させねばならないのか・・・?
それは違う。
”プルートゥ”は、アトムとの最終決戦の途中、彼のエントリーの所にも書いたが、
火山活動を食い止めるため、アトムと協力して作業をし、アトムとの間に友情が芽生え、「お前とは戦いたくない。」と、アトムを逃がしたあと、待ち構えていた
”ボラー"と、戦う羽目になり敗れたのだが、
自らすすんで負けたような感じがある。”ボラー"の強大な破壊力は確かに脅威ではあるが、
アトム以外の6人の世界的にも有名な勇士を、次々と
パワーだけでなく、戦術的にも優れた面も見せて倒してきたのは、電子脳の優秀さもあると思われる。だから鈍重な”ボラー”に敗れたのは、
アトムとの友情によって芽生えた”人間らしさ”が、彼の電子脳に「発現」されたことによって、罪も無い、人間たちにも慕われている6人の優秀なロボットを主人の命令とはいえ、破壊してしまった自分への戒めからの行動ではないかと私は解釈してる。”エプシロン”もプルートゥが彼を
”光子力ロボット”だと知らず、戦ったのが昼間だったら、どうなっていたか分からないほど、実力は伯仲していた。
何が難しいかと言うと、
残った4人は、皆それぞれタイプは違うが、高性能でバランスが取れており、
先に脱落したものに比べ、致命的な欠点が無い。誰が最強でもおかしくない。それぞれ秀でたとこは。
パワー勝負なら、プルートゥ。一撃必殺の大技なら、ボックス。素早さは、アトムとエプシロン。
・・・・・ん?
あ・・・・・・!4人目の脱落者は決まってしまった。
”エプシロン”である。
”光子力ロボット”の彼は、なかなかエコで、太陽の下では非常に強いし燃料切れも無いが、やはり、闇夜に弱くては・・・。(闇夜でもなかなかよく戦っていたが、体が人間大なのであまりエネルギーの備蓄ができないのであろう、最後には光を欲しがってた。)戦いが嫌いという所も少し引っかかる。心優しき
”エプシロン”には、悪いが脱落してもらおう。
冗談じゃなく、彼が本命だと思ってたんですが・・・・・。
間違いなく野外の日中なら最強だが、やっぱり条件付きはアカン。なんか、ドラキュラの逆パターンですな。
次に脱落するのは、今回エントリーしている中で、アトム以外で私が一番好きな
”ボックス”です。
推定30万馬力以上でパワーも申し分ないし、電子脳も諜報部員だけあって、かなり優秀だが、
3つの必殺技が一度きりしか使えないのが、脱落する要因。この7人でトーナメント形式で戦ったらシードされない限り決勝戦で両者爆発で無効試合になるし、これに
(注1)の、残り五人にでも参戦されたら、決勝までいけるかどうかも怪しい。3つの秘技を使わなくても、強いのは強いのだが…ここにエントリーしてる奴や、
(注1)クラスが出てきたら使わざるを得ない。
使えば必ず敵を破るであろう大技という意味では最強かもしれないが、自分も3つ目で死ぬんだから、最期は必ず引き分けです。そういう風に設計されたのだから止むを得ないが、脱落です。
さぁ、順当というか、本気で7人のエントリーされたロボットたちについて考えてたら、こうなってしまったが、アトムとプルートゥが残った、私の感情としては、アトムといいたいところだが、
やはり、
”プルートゥ”に栄冠をささげたい。
でかいが鈍重ではないし、機転もきく、アトムと3回戦ったが、どれもプルートゥ優勢だった。どれもハプニングが起こり、試合中断になったが、そこは主人公の恵まれた設定で、まともに勝負したら、やはり”プルートゥ”が勝っていたと思われる。
それはアトムとの2回目の勝負の時にはっきり現れる、アトムもよく戦い、プルートゥの角を1本破壊するが、すばやいアトムの動きを捉え、むんずと鷲摑みにする、プルートゥは手からも電撃が出せるので、勝負あったと思われるが、なんと、彼はアトムを解放してしまう。
以前プルートゥが、トルコの
ロボット力士”ブランドー”(注4)と戦った際、勝利するのだが、彼もかなりのダメージを食らい、体の自由が利かなくなる、その時、たまたま居合わせたアトムに、胸にある非常通信スイッチを押してもらい、(何でいたのかは省略)アブーラ博士を呼ぶことに成功し、壊れる寸前だったプルートゥは九死に一生をを得たので、借りを返すため、わざとアトムを開放している。
わざと開放しなければ、確実にアトムはプルートゥの電撃の餌食になっていたと思う。このエピソードからもプルートゥの強さが分かるだろう。
(注4)プルートゥにそこまでダメージを与えた
”ブランドー"をなぜエントリーしなかったかというと、彼らの勝負は海中で行われ、ブランドーがどんな技や武器を持ってるか、分からないから。球状になって体当たりすることしか分からない。ただ、彼だけが、7人の中でプルートゥに故障寸前になるほどの大ダメージを与えたので相当強力なロボットであることは確か。まぁ、結果は海の底でバラバラになったらしいので、プルートゥには及ばないということで、プルートゥと同タイプのロボットということもあり、エントリーせず。
私の最初の予想を裏切り、みごと最強ロボットになった
プルートゥ。ほんとに、エプシロンが私の本命だったんですが。
でも、今回エントリーされたロボットたちは、どれが最強でもおかしくない、名ロボットたちであることを追記しておこう。
ここまで書いてて思ったことが、手塚治虫先生は
こんなに個性のあるキャラクターを、次から次へと毎回登場させる。
まさに、”良品キャラクター量産システム”が脳内にあるようだ。
ここに紹介させてもらったキャラクターなんて氷山の一角である。
恐るべし手塚ワールド!
ということで、長い検証も終わり、最強ロボットは
エントリー2番
”プルートゥ”に決定!!
まさに
”地上最大のロボット”の呼び名が似合う、
アトム作品中最強のロボットであると言えるだろう。
”プルートゥ”よ、おめでとう!!
長かったーーー。
ここまで読んだ人が
”地上最大”ってことで・・・・・。
ご意見、ご感想まってます。
多謝。
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- 2005/08/25(木) 11:40:04|
- 研究
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